【防衛省】油槽船は結構デカい船になるようだね?!

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『令和元年での油槽船調達も進んでいるよ!』

令和2年度(2020年度)概算要求も登場する季節となりましたね!

そういえば、令和元年(平成31年度)予算の執行と調達情報も登場しています。

昨年度話題になった「油槽船2隻」について、調達予定品情報も出ています。

「油槽船」は、予想より結構デカい船になるかも?!

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2018.09.01

令和元年中央調達で「油槽船」の重量が判明?!

2019年(令和元年)の「防衛装備庁」での「中央調達品目」情報が公開されています。

この中で、話題になった「油槽船」についても情報がありました。

図1 2019年度調達品目(艦船調達官)
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引用URL:https://www.mod.go.jp/atla/souhon/supply/jisseki/choutatuyotei_pdf/33_kansen01.pdf

この「調達予定品目」の情報から、いくつかの情報が判明いたします。

契約締結は2020年2月になる!

まず、「油槽船」の調達契約締結が「2020年2月」になることがわかりました。

同時に、海自が要求元として提出することになります。

合わせて、「2隻同時調達」で行われることがわかりました。

図2 油槽船(概算要求のラフ図)
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引用URL:http://www.mod.go.jp/j/yosan/2019/gaisan.pdf

「油槽船」は4900トン型になる!

以前、2018年に概算要求が提出された際に書いた記事で「3000トン以上が欲しい!」と書きました。

今回の「中央調達品目」にて、「約4900トン型」と結構大きな「船」になることが判明しました。

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予想より大きな「油槽船」になりそうです。

油槽船は「令和3年度」に就役する!

最大の驚きは、納入期限が「2022年7月」となり、約2年をかけての「新造船」となることです。

当初は、「中古の油槽船を改装」というのを予想していました。

実際は「新造」することになります。(3年国債で建造)
(支援船で大きい船は、3~4年の「国庫債務負担行為(国債)」で建造)

意外と本気で、「油槽船」を建造するようですね!

「4900トン型」となると結構デカい!

今回、「油槽船(約4900トン型)」が調達されることになりました。

ここで「4900トン」という数字から結構大きな「油槽船」になる可能性があります。

記載される「4900トン」は、船の総重量ではありません。

海上自衛隊の「支援船・油船」では、「積載量」で表記します。

油の量は「約5800kl」搭載?!

この原則に当てはめると、
「4900トン(積載重量)」×「1.1.76(白物の比重係数)」=「5762.4kl」

おそらく「約5800kl」程度の搭載量を持つ「タンカー」ということになります。

「約5800kl」だと半端な数字になるので「6000kl級タンカー」ができます。

全長約100m、総トン数4000トン程度の船かな?

可能な限り「商船設計」のままで「油槽船」は設計されるはずです。

そこから市場に出回る船と比較すると、

  • 『全長約100mほど』
  • 『総トン数は約4000トン程度』

の船になると考えられます。

図3 参考の船(しんみち丸)
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引用URL:http://uragasuido.opal.ne.jp/imgt/2/DWCF3744-t.jpg

この船ぐらいの物ができるでしょう!

これは「支援船」と言えるのか(苦笑)?!

「油槽船」は「支援船」の区分に入りますが、海上自衛隊史上最大の「支援船」となるでしょう。

「4000トン以上」「全長100m」の船なのに・・・

今までの命名基準だと「YO-〇〇」という表記になります。
(「○○」は数字)

今後どうなることやら・・・

支援船建造は「どこまで妥協」がカギ!

海上自衛隊の艦船・支援船で、「商船設計構造」を取り入れた船はいくつかあります。

「多用途支援艦ひうち型」もその一つです。

ただ、「商船設計」と「自衛艦設計」は異なる部分が多くあります。

「船価低減」と「自衛艦・支援船機能保持」で対立する部分があります。

「ひうち」建造時は大揉め!

私が海自に勤務していた時、多用途支援艦「ひうち」の「ぎ装員」を経験した海曹から話を聞く機会がありました。

図4 多用途支援艦「ひうち」
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引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ams/hiuchi/img/main_4301.jpg

建造時に、「ハッチ強度」「防火区画」「消火設備」などで結構揉めることになったそうです。

  • 造船所側は「商船設計」の価格で設計したい
  • ぎ装員としては「自衛艦」としての機能は保持したい

ここで大きな考え方の差異が発生しました。

結局、2番艦以降の多用途支援艦は「船価」が上昇することになりました。

どこまで割り切れるか!

今回の「油槽船(約4900トン型)」についても、どこまで「商船設計」で行くかが勝負です。

「自衛艦設計」に従うと、かなり「船価」が上昇します。

どこまで割り切って設計するか?完全「商船設計」で建造するか?

今後の「契約締結」「建造」「ぎ装・就役」までが楽しみです!

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4 件のコメント

  • 油槽船については人手不足の影響で海自のOBで運航する案が主流になっているようですね。
    30FFMのクルー制も雲行きが怪しくなってきましたしいよいよ人材難になってきました。

    • mori さま、コメントありがとうございます。
      人手不足は、私が現職だったことからさらに深刻化しているようですね~。
      「艦艇乗組要員が不足→新入隊員が艦艇乗組するも嫌になり艦を降りる→さらに人員不足」
      本気で、艦艇乗組員の待遇改善を行わないとホントに現場が動けなくなりますね。
      補充部に人員が溢れる状況を見て、本気で思います。

  • >どこまで割り切って設計するか?完全「商船設計」で建造するか?

    予算削減が日常のイギリス海軍のタイド型補給艦は、
    予算の関係から商船仕様な上、建造が韓国の大字造船製という事で話題になりました。

    イギリス海軍は戦時に民間船を徴用しているので、
    商船仕様に抵抗感が無い下地があるかもしれないですけど、
    費用対効果である程度商船仕様でも船を増やさないと、
    補給や輸送能力の強化は難しいかもしれないですね。

    • snowさま、コメントありがとうございます。
      イギリス海軍「タイド級補給艦」の、商船設計に割り切るという考えは、今後の海自艦船建造の一つの目標だと思います。
      「補給艦はHVU(高価値目標)」という海上自衛隊にある艦艇運用思想と、予算削減をどう織り交ぜるかになります。
      「多用途支援艦」建造で見えた「現場の意識」と「艦艇建造予算の折り合い」をつけることで、「補給う・輸送能力強化」につなげられるかが勝負でしょう!

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