【海自】31億円で「いずも」を空母に改修してやるう!!

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『31億円でやったろうじゃねえかコノヤロー!』

ついに2020年度(令和2年度)概算要求にて、「いずも」の改修費用が計上されました。

合わせて「F-35B戦闘機」の取得が織り込まれています。

ここで「31億円」で「空母化」が可能なの?という疑問が出るかと思います。

現場の工事と予算執行のカラクリについて大暴露!

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修理費というものがありましてね・・・

今回、2020年度概算要求で計上された「31億円」の「いずも」改修費が登場しました。

この予算で「空母化」ができるんか?!という疑問があると思います。

結論からいうと、
『31億円だけで空母化全部が出来るわけではない』
ということです。

最初、空母化は「かが」から始めると思っていましたが『政治の要求』が強かったみたいですね~。

ここは、読み違えでした・・・
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「31億円」は「特別改造費」の計上!

今回、概算要求に計上された、

『護衛艦「いずも」の改修』
(F-35Bの発着艦を可能とする部分的な改修を実施)

については、甲板の耐熱化などの費用になります。

図1 「いずも」改修
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引用URL:https://www.mod.go.jp/j/yosan/2020/gaisan.pdf

この工事は「特別改造」と呼ばれる、専門工事となります。

海幕長の承認を受けて改修となります。

「特別改造」について
船舶の復原性、運動性、潜航性、船体強度又は一般兵装ぎ装に関連する性能
(以下「主要性能」という。)を変更するための改造

引用:船舶の造修に関する訓令(昭和32年防衛庁訓令第43号)

予算上「ひも付き」と呼称される、優先工事になります。

足りない改修費はどうするか?

艦船修理費等で周辺工事を行う!

護衛艦「いずも」改修で、足りない費用は「定期検査の修理費」で行います。

護衛艦等の検査修理を行うために、

  • 艦船修理費
  • 武器等修理費
  • 通信維持費

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などの修理費用が、「年次検査」「定期検査」「中間修理」のために計上されています。

「定期検査・修理」の時に合わせて各種の工事を行う形になります。

「艦船修理費」等の予算は、海自で独自に使用できるため、

  • 『なぜか甲板強度が強かった』
  • 『なぜかいろんなスペースが開いていた』
  • 『なぜか必要電線が設置済みだった』

そんな感じになっている「いずも」の定期検査・修理に合わせて工事が行われます。

F-35B戦闘機用の艦載品調達は?

F-35B戦闘機の艦上での整備支援に必要な器材も必要になりますね。

そんなことも考えられていて、こんな一面も・・・

図2 F-35B戦闘機の取得
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引用URL:https://www.mod.go.jp/j/yosan/2020/gaisan.pdf

この時、「なぜか海自艦艇に搭載する整備用器材も取得されていた」ことになるはずです。

あとは、艦船修理費等で「いずも」に装備することになります。

いろいろと、予算に計上されている額が全てではありませんよ~。

修理費で色々とやっている!

艦船造修関係規則では、いろいろと「検査」「修理」の他に実施することがあります。

  • 特別改造(主要性能を変更する改造)
  • 改造(主要性能を変更しない程度の改造)
  • 定期検査
  • 年次検査
  • 中間修理
  • 入渠(にゅうきょ)
  • 臨時修理

「特別改造」以外は、海自の裁量で色々と行っています。

潜水艦も結構改造が多い!

意外と「改造」が多いのが「潜水艦」ですね~。

色々と修理や機器の交換などで、「改造」となることがあります。

その他に、「潜水艦で○●◎で▽◆する」をする時とか・・・

図3 潜水艦改造(イメージ)
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引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EDT_y_dXYAU4xJ0.jpg

予算項目に書かれていない中でえろエロなことをしています。

バレてるうううぅ~~!!!

ただ、関係者だとやはりいろいろ察することも多いですね。

keenedge様のTwitterで・・・

『なんか色々バレてるうううぅ~!!』

関係会社関連の人にはバレるものです(大汗)。

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艦船の造修は予算との闘いだ!

護衛艦「いずも」の改修(空母化)など、艦船造修の世界は大変です。

毎回修理予算との兼ね合いを調整するのに苦労します。

図4 艦船修理の状況(イメージ)
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引用URL:https://www.mof.go.jp/budget/topics/budget_execution_audit/fy2014/sy2607/52.pdf

ほかの修理費で大工事も!

現職時代にあったのが、「マスト丸ごと交換!」なんてものありました。

護衛艦のマストは「船体科」の領分なのですか、艦船修理費がなくて「通信維持費」で交換することもありました。

色々現場の造修補給所では苦労があります。

予算細目だけではわからないとこもある!

防衛省の予算細目は、結構いろんなことが判明する場合があります。

ただ、予算細目に書いていない色んな物が存在します。
(年度業務計画の中に書かれています。)

工事役務や物品調達情報と突き合わせると、面白いですよ~!

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7 件のコメント

  • いずものF-35B対応、31億円でできちゃうんですね。色々不思議です。エレベータがF-35Bに対応しているとか、もしかしたら弾薬庫もF-35Bに搭載するミサイル、爆弾に対応できるようにできていません? 航空燃料ってF-35BとSH-60って同じものでしょうか? 違うとするとF-35B用のタンクも作ってあったんでしょうかね。
     竣工したときは「艦首ソナーがあるからスキージャンプが設けられない。よってF-35Bには対応できない」とか聞いた気がしますが、揚陸艦のワスプはスキージャンプはなくてもF-35Bの搭載、運用は可能ですしね。

    • REWさま、コメントありがとうございます。
      「いずも」のF-35B対応化については、31億円は「耐熱加工費」ぐらいですね。
      従来の塗粧を剥離させるのは「艦船修理費」でやっちゃいます。
      エレベータ―も、航空機用の大型エレベーターばかり注目されていますが、弾薬用エレベーター(艦の前後部にある)も「なぜか」サイズと機力出力が対応している設計になっています・・・
      弾薬庫もスペースが開いてましてね・・・
      航空用燃料も、F-35BについてはSH-60と同じく米海軍との共用性から「JP-5」に統一されるでしょう。
      (JP-4だと艦上火災への懸念が強いため)
      燃料タンク増設も簡単に済みます。
      離陸は、米海軍方式で行くでしょう。
      怖いのは魚雷でも対艦ミサイルでもありません、「会計検査院」です・・・(大汗)。

      • お返事ありがとうございます。
         導入予定が無かったはずのF-35Bが運用できるように、色々できすぎですね~ ヤマトの真田さんの「こんなこともあろうかと」ですか~ どうやってゴマかした(?)のか、おおいに気になるところです。

        • REW さま、コメントありがとうございます。
          色々ゴマかす材料と使ったのが「MH-53E」「陸自車両・航空機搭載」「他艦補給用物資倉庫」の3つですね。
          「MH-53Eを搭載するのに、SH60より大きなスペースが必要でして~」
          「MH-53E用の整備器材搭載場所がもっと必要になりまして~」
          「陸自車両と装備の搭載にこれだけ場所が必要でして~」
          「陸自航空機(CH-47)をスムーズに動かすには、ここにスペースが必要でして~」
          「他艦への燃料補給の他に物資補給のため、いろいろ配線と動線確保が必要で~」
          こんな感じで、いろいろ理由をつけて必要な部分を積み上げてました。

          • お返事ありがとうございます。なるほど複数の物品をまとめて持ち上げることで計画したわけですね。確か「あさぎり」だとヘリ搭載用魚雷の弾薬庫が飛行甲板の一層下にありので、飛行甲板に魚雷を上げるための魚雷専用エレベータがあったのが思い浮かんで、他の物品をまとめる、まとめていいものかと思ってしまいました。

          • REWさま、コメントありがとうございます。
            弾薬用エレベーターは、いろいろな「弾薬類」の搭載スぺ―ス積み上げで空間を確保しています。
            「ヘルファイアミサイル(163cm)」「魚雷」と一緒に「ソノブイ(105cm)」これを搭載パレット(約200cm)を2つ連結して、人間が動ける空間と安全確保空間を積み上げます。
            そうすると、「AIM-120」の全長(365cm)を大きく超える、エレベータースペースができました~。

          • お返事ありがとうございます。CH-47を「くにさき」に載せて海外の災害支援に行った際はずいぶん苦労されていましたので、これの運用を出せば通りやすかったのでしょうか。
             しかしF-35B用のミサイルにまで対応している弾薬用エレベータはどう説明されたんでしょうね。AIM-120と短魚雷では長さが違いますし。「対潜ヘリには長魚雷搭載も想定されています」とか説明されたりして。

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