【北朝鮮】イスカンデルミサイルもどきを再整理してみる!

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『イスカンデルミサイルもどきはどこから来た?!』

北朝鮮が2019年5月に再びSRBM(短距離弾道ミサイル)を発射しました。

再び発射したミサイルは、ロシアの「イスカンデル」に酷似しています。

韓国弾道ミサイルのコピーではないか?との憶測も呼んでいます。

この「イスカンデル」もどきは、どこから来た?

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北朝鮮が発射した「イスカンデルもどき」は?

まずは、2019年5月4日と5月9日に北朝鮮が発射したミサイルについて観察!

図1 北朝鮮が発射したミサイル(5月4日発射の分)
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引用URL:https://img3.yna.co.kr/etc/inner/JP/2019/05/09/AJP20190509004500882_01_i_P4.jpg

まあ、軍事を齧った人ならば「イスカンデル」ミサイルのコピーと読み解きます。

装輪式移動発射装置(TEL)も、「イスカンデル」ミサイルそっくりです。

図2 ロシア「イスカンデルM」ミサイル
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/185/QypLC.jpg

一部違うところも・・・

北朝鮮の研究をしている「Tarao Goo@NK Watcher」氏のTwitterに、違いが判る写真がアップあれていました。

オリジナルの「イスカンデル」ミサイルにはない「外部ケーブルカバー」が見えます。

完全な「イスカンデル」のコピーというわけではないようです。

となれば、北朝鮮の「イスカンデルもどき」はいったい何なのか?

ここで、本家ロシアの「イスカンデル」ミサイルについて整理してみます。

「イスカンデル」ミサイル本体は4タイプある!

「9K720:イスカンデル」は、ひとくくりにされているところがあります。

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ただ、細かい部分ではいくつか差異が存在します。

大きく分けると、

  • 「イスカンデルM」(ロシア本国用)
  • 「イスカンデルE」(輸出用)
  • 「イスカンデルK」(巡航ミサイル搭載型)

に分かれます。

今回は、ミサイル本体の「9M723」に標準を合わせます。
(M、E型にあるSRBM)

「9M723」に4タイプの派生型

「ミサイル本体」は「9M723」と呼称されています。

図3 9M723ミサイル搭載車両(ロシア)
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/185/TYYPG.jpg

現状で判明している「9M723」の派生型が4つ存在します。

  • 「9M723」:オリジナル版(イスカンデルEにも使用)
  • 「9M723-1」:イスカンデルMに搭載されるミサイルユニット
  • 「9M723K1/9M723K5」:クラスター弾搭載型
  • 「9M723 2016ver」:2016年に登場した新タイプのミサイル

図4  「9M723K5」(イスカンデルとよく紹介されるタイプ)
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/185/OxSKB.jpg

初期型「9M723」の設計図を疑ってみるべきか?

今回、いろいろ検討をしてみた結果、初期型の「9M723」に酷似しているように感じます。

図5 「9M723」の状態
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/816/8yqqh.jpg

輸出用の「イスカンデルE」にも使用されており、情報に接しやすいと考えます。

「KN-02」の技術を堅実に拡張したか?

今回の「イスカンデルもどき」については、北朝鮮で全く新しい製造ラインで作ったとするのは早計です。

北朝鮮が保有する「KN-02(SS-21)」の生産基盤が使われたと考えられます。

「イスカンデルミサイル」本体も「SS-21」をベースに作られているためです。

図6 SS-21
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/191/v5rjj.jpg

技術面で堅実に「KN-02」製造技術をベースとすれば、それほど生産が難しいとは言えません。

韓国から「外観設計図」が漏れたと考えるべき

2018年2月の北朝鮮軍事パレードにて「イスカンデルもどき」は登場していました。

図7 「イスカンデルもどき?」(軍事パレード)
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引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DVjkbtFV4AAgLMs.jpg

この時登場したものと、2019年5月発射のミサイルにはややデザインの違いがあります。

2018年登場時は「KN-02(SS-21)」に近いデザインでした。

韓国から「外観設計図」が漏れたとみるのが自然

今回、急に登場して発射が成功したのは、韓国から「設計図」が漏洩したとみて間違いないと思います。

しかし全て韓国の「玄武2B」のコピーと考えるべきではないでしょう。

弾道飛行コースは、「玄武2B」とは違うものです。

全体的には、

  • ミサイル外観:韓国のコピーによるもの
  • ミサイル本体:KN-02をベースとした開発
  • 誘導システム:ロシア・中国からプログラムを入手

このような形が「イスカンデルもどき」になったと考えます

射程は1000kmを見ておくべき!

今回の北朝鮮版「イスカンデルもどき」(KN-23)についての射程は、予想より長い可能性があります。

5月9日の発射では420km飛行したとあります。

ロシアの「イスカンデル」は、公称450Kmとなっていますが、実際には1000km飛行する能力があるとの報道です。
(グルジア紛争で、850km飛行した形跡あり)

現状では、射程1000kmを見ておくのが最善でしょう!

今後、「イスカンデルもどき」(KN-23)が日本の安全を脅かす可能性があります。
(ノドンなどに代わって配備が進む可能性)

留意していくべきでしょう。

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