【世界情勢】核弾頭は上に付ける?下に付ける?

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『核弾頭は上向き?下向き?どちらが良いか』

ロシアのSLBMについて資料を探していた時に、西側と違う核弾頭取付方式を見つけました。

ロシアICBMやSLBMの核弾頭情報は、かなり貴重な情報です。

実際には「上向き」「下向き」どちらが良いのでしょうか?

いろんな情報を研究してみた成果記事です!

前回の記事。

【軍事技術】軍艦の亀甲縛り!で行う船体消磁!

2019.01.14

衝撃の「R-29RM」SLBM弾頭部写真!

以前の記事で、

【世界情勢】ロシアから最高機密の写真が流失?!

2018.10.10

ロシアSLBM「SS-N-23(R-29RM)」の弾頭部写真を掲載しました。

図1 実際の搭載風景
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引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DntyDTQWsAEqDAH.jpg

全く予想もしなかった「下向き取付」の核弾頭「MIRV(個別誘導複数誘導弾頭方式)」でした。

そのほかに、ロシアにて似たようなものがないか探してみました。

ほかにもあった「R-39(SS-NX-28)」!

最初に発見したのは「ボレイ級ミサイル原潜」に搭載する予定だったミサイルです。

「R-39(SS-NX-28)」ミサイルが、「下向き取付」の計画でした。

図2 R-39及びR-39UTTHのレイアウト
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/441/wBXXj.jpg

しかし、「R-39」は発射実験の失敗が続いたため全面的に再設計されました。

再設計されたミサイルも最終的には、プロジェクト中止となりました。

「R-30(SS-N-30)」も可能性が?

現在のロシアミサイル原潜「ボレイ級」には、「R-30」が搭載されています。

このミサイルは「SS-27(RT-2PM2 トーポリM)」の改良型です。

図3 SS-27(RT-2PM2)ミサイル
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引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/RT-2PM2_(ミサイル)#/media/File:13April-Rehersal-Alabino-43.jpg

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ただし、そのまま搭載されたのではなく「下向き取付」に改良された可能性があります。

図4 R-30の仮想投影図の一つ(複数ある)
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/375/EWii9.jpg

疑惑の理由は、ロシアで公開された核弾頭搭載部(PBV)フレームです。

図5 R-30のPBVフレーム部品と紹介された映像
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引用URL:http://militaryrussia.ru/i/284/375/4EE0R.jpg

構造体で再突入体を搭載する部分の架台が、斜めにされてます。

「R-29RM」の弾頭部の構造体とよく似ていますが断定はできません。

将来的に、この構造が何なのか研究が必要です。

米国は素直に「上向き取付」

米国のICBMやSLBMなどについて調べてみました。

いずれも、「西側の常識」に従って「上向き取付」で核弾頭を搭載する形式です。

図6 MXミサイル(LGM-118ピースキーパー)
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引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9c/LGM-118A_Peacekeeper_MIRV.jpg

NASAの高速飛翔研究からわかること

NASAの研究では、丸みを付けた飛翔体のほうが「衝撃波」が緩やかになることが判明しています。

図7 NASA研究
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引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/23/Blunt_body_reentry_shapes.png

ただ、米国では「核弾頭」の外側ケースが高温に耐えられる素材が開発されています。

この辺が、ソ連(ロシア)との違いになったと考えられます。

西側は「核弾頭下向き取付」は考えて居ない

米国の開発から、西側のICBM,SLBMなどは「下向き取付」が技術的に不向きと考えたのでしょう。

他国の状況も、「上向き取付」となる例が多いようです。

しかし「宇宙船帰還カプセル」などは、下部が丸みを持つタイプが優位のようです。

将来的には「下向き取付」が出てくるかも?

米露のICBM,SLBMの開発では、「上向き」「下向き」に分かれる結果となりました。

最近では、ロシアのICBMも「上向き取付」が主流です。

INF条約破棄以降の各国から「下向き取付」が出るかも?

米国は、2019年2月にロシアとの「INF条約」破棄するとの通告を出しました。

今後、各国で「中距離核ミサイル」開発が加速する可能性があります。

米露以外の国で、技術的に「高温」から弾頭を守るために「下向き取付」を行う国が出てくるかもしれません。

イランの「新型ロケット」発射実験

2019年1月15日に、イランは「国産ロケットによる衛星打ち上げ」を発表しました。

この「新型ロケット」が、ICBM級のミサイルになる可能性があります。

図8 イラン新型ロケット「シームルグ(Simurg)?」
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引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Dw-DJwpX0AA1EdX.jpg

人工衛星搭載部分の「saman-1」の部分は350kgほどと推測されています。

形状から、「R-29RM」のような「下向け取付」が可能と推察します。

まだ確認が取れていないところでは、サウジアラビアも弾道ミサイル関係で怪しい情報が出てきています。

これから見逃せないですよ~!

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4 件のコメント

  • 「核弾頭の上向き、下向き」という話が最初に出た際、あれっと思ったのが、旧ソ連のSS-18において上下に核弾頭を付けた再突入体の写真を見たことがあり、下向きって珍しいのかな、と思ったことです。
     SS-18はピースキーパーより核出力が大きい弾頭を10個も載せるのでスペースを稼ぐため上下向きに付けている、という雑誌記事の説明だったのですが、どこで見たのか、また検索しても出てこないので、確信は無いのですが。

    • REWさん、コメントありがとうございます。
      アメリカにある「SS-18」の展示見本も弾頭部が映っていないんですよね。
      INF条約の写真で似たような写真を見たことは、私もあるんですが・・・
      お役に立てずすいません。

        • REWさん、コメントありがとうございます。
          ついにSS-18の弾頭部の映像がありましたね!
          予想以上のゴツさがにじみ出ています。
          意外と昔の映像資料も馬鹿にできないですね。

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