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『いよいよ離島奪還への決戦に向けて最終準備だ!』
TG21.1の壊滅など、多大な損害を出しながら着々と「離島奪還」作戦を行うJTF!
ついに集結地点の硫黄島に各部隊が集結して、再補給と部隊再編を行います。
後方幕僚部の腕が試される、弾薬・燃料の再補給と出撃前整備の時!
最終決戦前の、知られざる「後方」の闘いをご紹介!
前回までの記事。
前線集結点「硫黄島」に集結完了!
ついに、前線集結点と定めた「硫黄島」に各部隊の集結が完了いたしました。
TG21.1の壊滅・多数のP-3C撃墜という犠牲を払いながらの集結です。
図1 日米統合演習中のワンシーン
引用URL:https://farm8.staticflickr.com/7500/15801695261_2ca8285f4f_o.jpg
硫黄島周辺にて、艦隊の燃料再補給や消費弾薬の補給を実施していきます。
馬鹿にできない弾薬の再補給!
皆さん、「弾薬」の補給って簡単にできると思っていませんか?
実際は簡単にできない大変労力のいる作業です!!
特に「対艦ミサイル」「対空ミサイル」の再補給は、大掛かりです。
図2 対艦・対空ミサイルの補給
引用URL:https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/020/200/348/d80b6e1faf.jpg
ミサイルは、1発ずつ再補給をしていきます。何発も同時にできません。
VLSに収納される対空ミサイルも同様に、1発ずつの補給です。
ここが「後方幕僚部」の作業配分の手腕が問われます。
- この艦に何発の「ミサイル」を配分して、作業時間はどれくらいになるか?
- その間に、故障部品の交換やエンジン整備・各種機器整備がどれだけできるか?
- 20隻以上の護衛艦等に対して、どの艦を優先して行うか?
- 必要な弾薬がそろっているか、出撃時間に間に合うか?
後方幕僚部の腕の見せ所です。
やはりミサイルが足りない!?
硫黄島に部隊が到着し始めて、順番に補給作業を行っていきますが、後方幕僚部の懸念が的中します。
『やはり必要な対艦対空ミサイルが不足している!』
参考記事
にて、後方幕僚部は「ミサイル」の不足を懸念していました。
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予感は的中して、集結した艦隊全ての対艦対空ミサイルの不足が発生しました。
事前に予測しており、硫黄島にミサイルを集結させていましたが、演習での連続交戦により予想を上回る消費が起きました。
TG21.1の壊滅結果が、所要弾薬数の不足を招く事態となりました。
全国からの弾薬集積もやや遅れ気味であり、出撃予定時刻までに間に合わないと見積もられました。
『優先順位をつけて、艦隊にミサイルを再分配する!』
後方主任幕の決断により、弾薬消費の少ないTG21.3から弾薬を引き抜くことにしました。
不足分は米軍に頼め!
CTF70の米海軍には、対艦ミサイルがありますが、すぐに海自艦に搭載できません。
そのため、対艦攻撃や対空防御について米軍の援護射撃を期待することになります。
艦艇の必要燃料についても、随伴した補給艦だけでは足りません。
米海軍は、空母打撃群に補給してなお余裕があるほどの補給能力があります。
図3 米海軍からの洋上補給
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1e/US_Navy_090708-N-2638R-001_The_Arleigh_Burke-class_guided-missile_destroyer_USS_McCampbell_%28DDG_85%29%2C_right%2C_and_the_Royal_Australian_Navy_Adelaide-class_guided-missile_frigate_HMAS_Newcastle_%28FFG_06%29_take_on_fuel.jpg
不足する燃料について、ACSAに基づき補給要請を行うとすぐに了承が得られました。
恐るべし米海軍の補給能力・・・どうにか燃料のめどは立ちました。
JTF再編成!離島奪還に向けた陸海空部隊!!
硫黄島での再補給・出撃前整備に併せて、JTF(統合任務部隊)の再編成となります。
今までは、防衛出動後の応急部隊編成により
- JTF1:陸上部隊(陸上自衛隊)
- JTF2:海上部隊(海上自衛隊)
- JTF3:航空部隊(航空自衛隊)
の編成にて作戦を実施してきましたが、ここで「目的型統合任務部隊」に再編成します。
司令部の作戦立案・決定において、JTF(統合任務部隊)には部隊に番号を配分します。
「目的型統合任務部隊」に編成する場合、新しいJTF編成番号を付与して、任務付与を実施します。
今まで使用してきた番号(TG21.2・TF25)から、敵に部隊状況を察知されない「防諜」の意味もあります。
離島奪還部隊はJTF1と決定!
JTF再編成の結果、
- 離島奪還任務部隊については「JTF1」(指揮:SF司令官)
- 沖縄・九州防衛部隊について「JTF2」(指揮:陸自西方総監)
という内容に再編されます。
JTF2には「TG21.2」がSF司令官の指揮を離れて「配属」となります。
また、沖縄・九州の海自・空自の航空部隊もJTF2「配属」となりました。
JTF1には、本州の空自部隊と輸送部隊に乗艦してきた「Wair(西方普通科連隊)」が「配属」となります。
また、JTF1はCTF70(米海軍第7艦隊主力)と「協同部隊」で任務に当たります。
JTF1編成内容
JTF1(離島奪還任務部隊)の編成は、
CJTF1(SF司令官)
|
—TF10(護衛艦部隊)—TG10.1(元TG21.3)
| |
| –TG10.2(元TG21.4)
-TF11(海自航空隊)
|
|
-TF12(空自航空隊
|
-TF13(輸送奪還部隊)–TG13.1(Wair)
| |
| -TG13.2(おおすみ)
-TF14(掃海部隊)
|
-TF15(潜水艦)
という編成になります。
水上艦部隊は3個TG編成の予定でしたが、TG21.1の壊滅により兵力が少なくなりました。
作戦準備中には、海自艦艇通信系と陸自通信系の連接も実施されます。
図4 陸自海自通信系の連接調整
引用URL:https://www.shoshin.co.jp/products/jpg/20130610_01%E6%94%B9.jpg
意外と手間取るのが、通信系の確立です。
SF幕僚長(想定)戦死!それでも作戦開始だ!!
再補給と作戦準備の時間は、意外と長い時間を必要とします。
そのため、SF司令部とその他(EF・AF・SBF)部隊司令部との間に「焦り」が出てきます。
色々な調整事項で指揮官の了承が得られないなど各部隊も焦燥してきます。
各部隊を落ち着かせる為に、SF幕僚長が他の部隊に出向いて話をすることになりました。
しかしここで演習中最大の大ハプニングが発生します。
「SF幕僚長戦死判定になりました~(泣)!」
CTF70との最終調整のためSF幕僚長が、米軍基地に停泊している「ブルーリッジ」へ出発しました。
指揮官クラスの移動は、細かく出発時刻や到着予定時刻を通報します。
(何かあった時すぐに対処するため)
ゲリ・コマの活動が続いていたため、夜間に「特別機動船(SB)」で移動させます。
しかしいくら待っても到着報告が来ない!
どうなってるんだと司令部内がざわつき始めたとき、米軍派遣幹部から一報が!
『SF幕僚長、米軍警備部隊に誤射され想定戦死判定です~(泣)!』
こんな所で米海軍が、凡ミスで誤射をやらかしてくれやがりました(怒)
図5 米海兵隊艦隊保安チーム(FAST)(1980年代の写真)
引用URL:https://cdn10.picryl.com/photo/1989/01/01/a-marine-of-4th-platoon-fleet-anti-terrorist-security-team-fast-company-prepares-80057b-1600.jpg
近づいてきたSBを「ゲリ・コマ」と間違えて、対戦車ロケット弾の模擬攻撃をやらかしました。
誤射とは言え、警備訓練の最中の為、SF幕僚長は3時間米軍に拘束されました。
SF司令部内では、幕僚全員が「なんじゃそりゃあ~(怒)!」の状態です。
(後で米海軍横須賀基地司令がSFに謝罪する羽目に・・・)
バタついたけど、出撃だ!
SF幕僚長(想定)戦死という、大ハプニングが発生しましたが出撃準備は整いました。
敵残存部隊は再び集結、取り逃がしたSSNの行方も不明です。
しかし作戦遂行に問題なしとして、「離島奪還作戦」第2幕の開始です!
さてどうなることやら・・・
図6 硫黄島集結完了!
こちらもご覧ください
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