【中国海軍】052D型駆逐艦の厨房から見えてくる技術思想!

中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの

スポンサーリンク

『思わぬところから見える技術・建造思想!』

みなさまこんにちは!管理人のペンギンです!

当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。

インターネットに、中国海軍052D型駆逐艦の厨房とする写真が出てきました。

調理用の『厨房』と聞くと、特に何も出てこなさそうな気がする方もいるかと思います。

しかし『TECHINT』という技術レベルを観測するには絶好の部分です。

今回公開された写真から見えてきた中国海軍の建造技術について研究!

中国海軍052D型駆逐艦の厨房とされる写真が公開!

中国のメディアに対して、中国海軍の新鋭052D型駆逐艦の厨房が公開されました。

図1 中国海軍052D型駆逐艦
中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの
引用URL:http://japanese.china.org.cn/

その中で、3枚ほど『厨房内』とする写真が登場しています。

図2 厨房内で調理中
中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの
引用URL:http://japanese.china.org.cn/

一見すると、何か目新しものがない単なる『艦内厨房』写真のように思えます。

しかし、よく見るといくつもの技術的な部分での発見があります。

さらには、過去に公表された中国海軍軍艦の写真と見比べて、建造技術や思想の変遷が推定できます

これは『TECHINT(テキント)』と呼ばれる、公開写真から相手の技術レベルを推定する方法です。

ここで、いくつかの推定される事項が出てきます。

揚げ物フライヤーはアルミ鍋のガスコンロと推定

写真の中に、大型の中華鍋を利用した揚げ物フライヤーの写真がありました。

図3 揚げ物フライヤーでの調理
中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの
引用URL:http://japanese.china.org.cn/

一見すると何でもない写真から、いくつかの情報が読みだせます。

この写真から読みだせる情報

スポンサーリンク

  • 鍋の材質から見て、アルミ製の鍋と思われます。
  • 全体的な油の状態から、高温が出せるガスコンロが使用されていると推定されます。
  • 大型の空調設備を取り付ける必要のない区画に存在すると推定されます。
  • 通路には、油汚れでの滑り止めをしているのがわかります。

ここで『中国海軍は、ガスコンロで油を使って調理している(笑)』と決めつけるは早計です。

フライヤーの周囲には、船体の動揺時に油が流れたときのためのスリットが見受けられます。

ある程度の船体動揺を考慮した設計が見て取れます。おそらく、軍用の特注品の厨房機器でしょう。

また、鍋の上部に十分な空調空間が確保されています。

炎が上がっても、ある程度耐えられるように設計されていることがうかがえます。

十分な空間設計と、ガスコンロを使用可能とした防炎対策がされている、と推定されます。

厨房空間としては手狭過ぎる

公開された写真から、『厨房』の通路空間がやや手狭と感じ取りました。

図4 ケーキを作る調理員
中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの
引用URL:http://japanese.china.org.cn/

052D型駆逐艦の乗員は、推定280~290名といわれています。

それほどの規模の駆逐艦なのに、今回公表された『厨房』写真では手狭過ぎることが見受けられます。

ケーキを作っているところから『士官室・司令部専用の厨房』という可能性も推定もできます。

しかし、それにしては狭すぎる上に、調理器具が少なすぎます。

厨房の位置を示す大事な写真がある!

公開された写真の中に、注目すべき写真があります。

図5 4名で調理中の写真
中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの
引用URL:http://japanese.china.org.cn/

一見何でもない写真ですが、『厨房』の位置を推定できる重要なものが映っています。

この写真から読みだせる情報

  • 外につながるハッチと、船腹の縁および海が映っています。
  • さらに、ハッチの穴と外壁が映っています。

これは、『厨房』の位置を推定するのに重要な情報です。

写真から052D駆逐艦の『厨房』位置を推定!

ここまでに出てきた情報から、052D型駆逐艦の『厨房』とされる位置が推定できます。

052D駆逐艦の『厨房』位置は、ここではないかと筆者は推測します。

図6 052D駆逐艦『厨房』の位置(赤丸の部分)
中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの
また、過去に出てきた052B型駆逐艦の『厨房写真』と合わせて、推論が出てきます。

図7 052B駆逐艦の厨房
中国,海軍,052D,駆逐艦,自衛隊,厨房,機器,技術,推定,見えてくるもの
引用URL:https://i2.kknews.cc/SIG=1nbpvf0/9339/1879772087.jpg

『厨房』写真から推定できる、052D駆逐艦の技術情報について!

今回公開された『厨房』と、過去に公開された情報から、052D型駆逐艦について技術情報が導きだせます。

052D型駆逐艦の技術情報と建造思想

  • 052D駆逐艦の『厨房』とされる写真は、乗員全員の食事を賄う区画ではない。
  • 揚げ物など、強い火力を使う料理をする区画を分離した。
  • 士官室専用ではなく、『厨房』区画をいくつかに分離
  • 艦橋構造物など、戦闘区画から『厨房』区画を分離して、被害極限設計を行っている。
  • 乗員全体用の『厨房』が別にある可能性が高い。

思っている以上に、中国海軍の設計思想が変化しているようです。

艦隊防空を担う、052D駆逐艦として『残存性』を考慮してる技術設計思想がうかがえます。

思わぬ写真から、技術的情報が入手できる。

今回、中国海軍052D駆逐艦の厨房写真から、厨房の位置など技術的情報が出てきました。

『厨房機器』ということで、秘密保全のレベルが低く考えていたのだと思います。

『厨房機器』など、需品関係は軽視されがちですが、実は結構重要なものです。

  • 『厨房機器』をどのように扱っているか?
  • どこにあるか?
  • どんな方法で加熱などをしているか?

この情報を突き詰めると、艦艇の火気使用の思想・防火対策・被害極限設計思想までわかります。

『TECHINT(テキント)』は、このような何気ない情報から技術的情報を引き出します。

このような情報収集というのも面白いですよ~!

こちらもご覧ください

【装備課程】怒涛の装備だらけの江田島実習!

2018.05.04

【面白話】補給艦『ましゅう』にはマシュー関数が使われている!

2018.04.17

【世界】最近変な形状の軍艦が増えたね~?

2018.04.06

記事を最後までご覧頂きありがとうございました。

もし記事が気に行って頂けましたら、

↑ブログ主の更新の励みになりますので
上記バナーのクリックをお願い致します!

スポンサーリンク