【海自遠洋練習航海】訪問国に入港する時は「礼砲」を撃つよ~!

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「訪問国での礼砲交換も結構大変だよ~!」

海上自衛隊の遠洋練習航海にて、訪問国に入港するとき「礼砲」を発射します。

これは、国際儀礼にて慣習的に「敵意はありません」ということを表します。

しかし、実際やっているときは、双方とも結構大変です。

今日はそんな「礼砲」について、あまり知られていないこともご紹介!

 


国際儀礼としての「礼砲交換」

海上自衛隊の練習艦隊が、外国の港に入港する時は「礼砲」を発射します。

「礼砲」なのでむろん実弾ではありません。

発祥は、いくつかの説があります。

当時は、「先ごめ式」の大砲であったため、連射すると砲身が熱を持ち使用不能になります。

これを持って「敵意はありませんよ」ということを相手国に示す国際儀礼です。

現在では、英国海軍が17世紀に定めた礼砲発射回数の規定がそのまま国際儀礼となっています。

慣習を大事にする「海」であるため、「大英帝国海軍」のやり方が踏襲されます。

最大で、「国旗・元首」に対して「21発」するのが礼式となります。

この間、甲板上に乗員が「登舷礼」として甲板上に整列しています。

図1 「礼砲」発射と「登舷礼」(「かしま」にて)
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引用URL:https://pbs.twimg.com/media/CORQ39IU8AEGWi7.jpg

練習艦「かしま」には、2門の「40mm礼砲」が装備されています。

2~3隻の船が入港する場合でも、「礼砲」を発射するのは「旗艦」1隻のみです。

入港する船が先に「礼砲」を発射してから、受け入れ国が返礼の「礼砲」を発射します。

5秒間隔で発射が行われ、相手国の「礼砲」が終わるまで「登舷礼」を行います。

ちなみに、「登舷礼」のときに「礼砲」の音は非常に大音響で響きます。

そのため、「登舷礼」中の「実習幹部」は「耳栓」をしています。

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「何発撃つ気なんじゃぁ~!!」

通常、入港時は「21発」及び返礼の「21発」で終わるのが普通です。

動画:ブラジル入港時の礼砲発射

たいていは、入港後の歓迎行事などの時間が決まっているため「21発」で終了します。

ただ私が遠洋練習航海の時に、珍しいことがありました。

相手国が、独立以来初めて日本の練習艦隊を迎えるので張り切っていたそうです。

そのため、国際儀礼に基づき、規定の「礼砲」を全て撃ちたい!との要望がありました。

そのため、

  • 「国旗」に対して「21発」
  • 元首の「大統領」が入港歓迎行事に出席するため「21発」
  • その国に駐在する日本大使も参列するため「17発」
  • 海軍司令官(中将)が参列するため「15発」
  • 練習艦隊司令官(将補:少将)に対して「13発」

計87発もの「礼砲」を発射することになりました。

「今回の礼砲発射と登舷礼は長いから覚悟しとけよ~!」

実際に経験したものとしてはかなり厳しかったですね。

「礼砲」は大音響と煙が凄いし、「登舷礼」の時間は長い~!

「礼砲」が「21発」でたいてい終了する理由が良くわかりました。

「OTOメララで発射したい!」「出来ないんじゃバカモン!!」

そんな感じで「礼砲」を体験していた「実習幹部」からこんな疑問が・・・

「OTOメララ76mm砲で撃てばいいんじゃね?」

それに対して「砲術長」から、

「出来ないんじゃボケえ!出来たら苦労しとらんわ!!」

以前の艦砲の主力であった「54口径5インチ砲(MK42)」での「礼砲」は存在しました。

動画:5インチ砲での「礼砲射撃」

この場合は、「有人砲」であり「専用の装薬包」があるため実施可能とのこと。

図2 5インチ砲礼砲用装薬包
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引用URL:http://999p.sakura.ne.jp/999p_blog/wp-content/uploads/2014/07/CIMG24981.jpg

現在は、「無人砲」が普通のため、トラブル対処に対応出来ないとのこと。

さらに「OTOメララ」の砲は、「空砲」発射を考慮していない設計です。

そのため、「空砲」の薬きょうを入れると、「異常」と判断して自動停止する機構になっています。

(導入当時に「(当時の)装備実験隊」で実験をやったことがあるそうです)

最近の「62口径5インチ砲(MK45)」も同様に、「空砲」は撃てません。

専用の「礼砲」で射撃した方が安上がりとのこと。

こんな感じで、いろいろ「礼砲」に関してもいろんな逸話が残ってます。

「礼砲」射撃は、国際儀礼で重要とされています。

そのため、失敗したら大変な恥さらしとなるため、各国もいろいろ周到に準備します。

とある国は、「礼砲」発射の「砲」が故障した場合、「手榴弾」で対処するそうです。

そんな話を聞くと、国際儀礼(プロトコル)の重要性が良くわかります。

遠洋練習航海は、いろいろと学ぶことも多いですよ~!

 

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