【海上自衛隊】海自幹部候補生になったお話その5(航海編)

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みなさまこんにちは!管理人のペンギンです!

当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。

『航海に出るには後悔しないよう準備しよう!』

幹部候補生学校において、訓練が進むと実際の練習船にて訓練も行います。

この練習船実習による航海が楽しく感じるか、苦痛になるか!?

これによって今後の進路が決まるといってもいいでしょう!

そんな「練習船実習」などの訓練についてお話します。


準備訓練からすでに「船酔い」になるぜええ!!

「練習船実習」にて船の航海やその他基礎的なことを学びます。

しかし、いきなり「練習船」で実際の海に出るわけではありません。

事前訓練を、訓練装置や「機動船(モータボート)」で訓練します。

その他、航海計画の立案などいろんな訓練の集大成で「練習船実習」にいけます。

その中で、江田島から出港する前に最大の試練となる訓練があります!

そう、「航海訓練装置(NAT)」による訓練です!

「航海訓練装置(NAT)」は、第1術科学校に設置されている航海シミュレーターです。

図1 「航海訓練装置(NAT)」の訓練風景
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引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/onemss/about/scene/img/nat.jpg

かなりリアルに作られています!船が行き交う!その中を安全に航海します!

候補生たちにとって、まずこの「NAT」が試練として襲い掛かります!

ただでさえ、緊張でテンパっている状況です。なんとかこなしていくと、別の脅威が発生!

それは、
『船酔い』

陸上で、振動や揺れが無いのに「なぜか船酔い」するんです!

訓練中、何人も船酔いで嘔吐するものが続出する恐怖の訓練です。

しまいにゃ、待機中で見学する候補生や、教務を見に来た分隊長たちまで!

ある意味「地獄の訓練」の一つです!

関連項目としてこちらもご覧ください。

【海上自衛隊】海自幹部候補生になったお話その3(下宿編)

2016.05.12

【海上自衛隊】海自幹部候補生になったお話その2(総短艇編)

2016.04.04

【海上自衛隊】海自幹部候補生になったお話その1(カナヅチ編)

2016.03.24

 


「練習船実習」にて初めての航海に出港!!

苦労して、いろんな訓練を経てようやく「練習船実習」になります!

航海計画を立てて、教官にいろんなダメだしを食らって修正して航海計画作成!

ようやく出港できます!

図2 ありし日の練習船「12号」「13号」
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引用URL:http://pds.exblog.jp/pds/1/201506/11/66/e0150566_20302884.jpg

練習船は、第1術科学校に2隻あります。

どちらに乗れるかはその時の運によります。

特に、卒業生に思い出が深いのは「練習船12号」でしょう。

CFRP製の船体で、非常に操舵がしやすい船でした。
(1980年、当時の「技術研究本部」がFRP実験船として建造)
(実験終了後1術校で「練習船12号」となり、2016年3月22日に退役)

そのため、「練習船実習」で「練習船12号」に乗れるとなったら喜びました!

別の船だとわかった時はテンションだだ下がりです。

そして航海に出発して、「初めて自分で船を動かす」という体験をします!
(練習船の乗員の方の多大なサポートを受けながらですが・・・)

この感動は、一言で表せないほどの感動です!!

しかし、感動は長く続きません。

ミッション「音戸の瀬戸」を通峡せよ!

航海に段々慣れて来ると、候補生にとっての「練習船実習」最大の試練があります。

それは、『音戸の瀬戸通峡』!!
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通峡可能部分が幅60mほどの「江田島」のとなり「倉橋島」と「呉市」の間にある海峡です。

60mの幅があるといっても、船上からだと「狭い!」と感じます。

さらに潮の流れも速く、操艦に苦労する場所です!

しかしここを通峡出来るようにならなければ、海上自衛官としてやっていけません!

非常に苦労した末に、なんとかこの試練を乗り越えることができました!

そして、「艦艇勤務志望者」が 減少する・・・(笑)

どうにか、「音戸の瀬戸」通峡という、航海の最大の試練を乗り越えました。

「練習船実習」にて、実際の航海訓練を経て幹部自衛官として一歩前進です。

 

しかし、この「音戸の瀬戸」通峡のころになると、候補生に出てくるある現象が・・・

それは、一時的に『艦艇勤務志望』が減少してきます(笑)

「おれ、艦艇でやれる自信が無くなってきた・・・」

と言い出す候補生が出始めます。

たいていすぐに復活してくるのですが、自信喪失するものが出てきます。

逆に、「ひゃっは~~!!船はやっぱり最高だぜええ!!」となる奴もいます。

この航海が切っ掛けで自分の進路を見直す機会となることになります。

私「ペンギン」も、「艦艇いけるかなあ・・・?」となりました。

こんな、幹部候補生学校の「航海」を楽しんでいただけたでしょうか?

こちらもご覧ください

【海上自衛隊】国内巡航(その2)から遠洋練習航海出発へ!

2016.12.29

【海上自衛隊】海自幹部候補生になったお話その7(卒業編)

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【海上自衛隊】海自幹部候補生になったお話その6(巡航編)

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