【揚陸艦導入】陸自の要求を満たせる「みうら型」輸送艦!

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『陸上自衛隊が揚陸艦導入か?!』

最近になって、陸自に揚陸艦を導入しようという話が飛び出ています。

陸上自衛隊の「水陸機動団」向けの揚陸手段としては必要な装備です。

導入するとしたら、どんなタイプになるのか?陸自の要求は?

ここで、改めて検討してみましょう!

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陸自が「水陸機動団」用に求める揚陸艦の要求性能を検討!

もし、陸自が『揚陸艦』を「水陸起動団」用に持ちたいとなったら、どんな要求性能が求められるでしょうか?

「任務分析」を行い、そこから必要な揚陸艦の要求性能を導き出します。

水陸起動団の任務

「水陸機動団」の任務は、

『我が国の領土を、他国に侵略された際に海上から迅速に機動展開し奪回すること』

となります。

図1 水陸機動団の攻撃イメージ
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引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/kouichi31717/imgs/5/a/5a552440.jpg

最初は、偵察部隊による潜入・目標評定の上に、空海部隊による上陸支援攻撃を行います。

その後、水陸両用車(AAV7)による上陸となります。

水陸両用車の発進拠点は輸送艦から

攻撃の主体となる「水陸両用車」(装甲車)の発進は、大型の輸送艦から発進することになります。

一個中隊分の車両を搭載、輸送するには、「おおすみ型」や「多用途輸送艦」クラスが必要になります。

水陸起動団が本当に求める「揚陸艦」の運用性能は?

AAV7などの水陸両車は、従来の輸送艦からの発進が適しています。

それでは、現在海自に不足しており、水陸機動団の所要を満たすものは何か?

大目標:『上陸部隊への継続した輸送・補給能力を持つ艦』

上陸した「機動連隊」に続いて、「特科大隊」「通信中隊」「施設中隊」「後方支援大隊」を送る必要があります。

図2 水陸機動団の編成
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引用URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/gcc/ardb/hensei/hensei.png

継続して戦闘を続けるためには、これらの部隊を揚陸する必要があります。

さらに、「水陸機動団」全体への燃料・弾薬・需品を輸送する必要があります。

陸自の用語でいう「段列」を編成する必要があります。

中目標:『上陸部隊の補給拠点となる艦』

水陸機動団は、将来的に3,000人ほどの部隊となり、この部隊を、揚陸して継続的に戦闘させるには、相当な量の燃料・弾薬・需品が必要です。

この水陸機動団を、3か所同時に揚陸させるとなると、補給拠点として「陸自揚陸艦」が必要になってきます。

陸自への補給諸元は、「保全事項」なので申し上げられませんが相当量になります。

それらを満たすために、ある程度の「揚陸艦」は必要です。

大隊戦闘団規模にて検討すると、2000tクラスの揚陸艦が必要になります。

近代化「みうら型」輸送艦(2000t)9隻が欲しい!

単刀直入に言うと、「近代化したみら型輸送艦(2000t)」が必要です。

平成13年ごろにも、「1900t型輸送艦(LSU)」が計画されました。

平成15年度に建造を計画しましたが、当時の防衛予算削減のあおりを食らって建造できていません。

(資料:「平成13年度政策評価調書(1900t型LSU)」)
引用URL:http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/13/jizen/honbun/05.pdf

情勢が激変した、現代においては「近代化みうら型輸送艦」が、水陸機動団向けにあっています。

図3 みうら型輸送艦(退役した艦)
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引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/みうら型輸送艦#/media/File:Miura-class_landing_ship_tank.png

手頃な大きさの船体と、ビーチング能力を持った輸送艦でした。

武装や機関などを、現代にあった物に再設計する必要がありますが、水陸機動団向けとして最適な輸送艦です。

燃料・弾薬・需品補給をバカにするな!

「揚陸艦」というと、戦車が「ダーっと」出てくるイメージがありますが、補給拠点としての輸送艦をバカにしてはいけません!

冗談抜きで、燃料・弾薬・需品補給は重要です。

陸自車両にはディーゼルエンジン燃料、機器の発動機用としてガソリン燃料が必要です。

海自の輸送艦には、陸自用の燃料所要量を全部用意できるスペースがありません。

※陸自と海自の燃料の違い
陸自用ディ―ゼル燃料(軽油)と、海自艦艇用燃料(軽油)は違うものを使ってます。
緊急時には、双方の燃料で動かせますが、故障のリスクが高まります。
ガソリンは、海自艦艇にはあまり搭載していないため、陸自に提供できません。

弾薬についても馬鹿にならない量です。

図4 弾薬補給のイメージ
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引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/US_Navy_030321-N-9693M-004_Aviation_Ordnanceman_3rd_Class_Colby_Willett_uses_a_barcode_scanner_and_printer_to_inventory_cases_of_ammunition_at_the_Naval_Air_Station%27s_weapons_department.jpg

艦艇だと、補給が用意になる。

ヘリコプターなどで、弾薬燃料等を補給するのは、効率が悪くなります。

艦艇であれば、大量の燃料・弾薬・需品補給がしやすくなります。

また、戦闘時に発生する負傷者や、損傷装備の回収なども効率的に行えます。

効率的に、常時待機態勢の艦艇を3隻用意するとなると、9隻が必要です。

この部分についての論議が必要でしょう。

第2陣以降の輸送手段として、陸自の「揚陸艦」は機能する!

陸上自衛隊の「水陸機動団」に、輸送艦を用意するとなると、思ったよりも大ごとになります。
(「2000t型輸送艦」9隻ほどが必要)

議論は、部内で進んでいるでしょうが、運航要員をどうするのかなど、まだまだ議論は必要です。

今後の情勢と、防衛予算をにらみながらの準備が必要でしょう!

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1 個のコメント

  • 何か先般の投稿が誘い水みたいで、態々一項目作っていただいて有難う御座います、小生は強襲上陸艦については予算や特に現在の海自さんの人員から見て不可能かと思っています、但し島嶼防衛 水陸機動団とアドバルーンが揚っている以上、輸送担当の海自さんも何とかせにゃならないだろう思いから投稿致しました、新みうら型ですか確かに一隻100人程度で運用出来、又上陸方法もビーチングや舟艇等自己完結していますね、第一陣の強襲上陸は輸送艦に頑張って貰って、第二陣の重装備や兵員そして大事な兵站も複数隻有ればピストン輸送にも使え使い勝手の良い船となるでしょう、又この手の船であれば真水の搭載量を増やしておけば災害派遣にも使い易く予算が通り易いと考えます、取り敢えず3隻でも予算が付けばカッコは付きますね、来年度の予算を楽しみにしています。

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