【ロシア】北方領土に対艦ミサイルを増強する真意を見抜け!

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『ロシア軍が北方領土に対艦ミサイルを設置する真意は』

北朝鮮、中国など西方の脅威に対抗する時代になった現代でも、ロシアの脅威は変わりません。

最近では、北方領土に対艦ミサイルを増強して、より軍事化を図っています。

なぜ、ロシアは新型長射程対艦ミサイルを北方領土に置くのか?

『対北朝鮮以後』のロシア軍事戦略が垣間見えます。

北方領土に増強されたロシア『対艦ミサイル』

ロシアは、近年対艦ミサイルを北方領土に増強しています。

一時期の経済的混乱を経て、「近代化」「質の増強」へとロシア軍は変化しています。

その中で、北方領土に新たに『対艦ミサイル』を配備するという軍事化を進めています。

図1 ロシア対艦ミサイルの射程範囲
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引用URL:http://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/rus_d-act_20180126.pdf

特に、「P-800(ヤホント)」を地上発射型に改良した『バスチオン対艦超音速対艦ミサイル』の長射程が目を引きます。

図2 『バスチオン』対艦ミサイル
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引用URL:https://blog-imgs-120.fc2.com/r/y/b/rybachii/18-0307e.jpg

ロシア軍は、元々『第18機関銃砲兵師団』を北方領土に展開させていました。

そこに新たな対艦ミサイル部隊を増強した形になります。

図3 北方領土に展開するロシア軍
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引用URL:https://rpr.c.yimg.jp/im_siggr4yhV.ZROSWvlaIwtBGCww—x467-n1/amd/20170330-00069323-roupeiro-001-2-view.png

北方領土への『近接阻止』だけが目的か?

ロシア軍の対艦ミサイルの配備について、図1の射程を考えると『北方領土』への『近接阻止』が目的に見えるようです。
しかし、それだけが目的でしょうか?

択捉島に展開した『バスチオン対艦ミサイル』は、『北方領土奪還作戦』にとっては脅威となるものです。

しかし、『北方領土』のみに注目し続けると、ロシアの本当の軍事化の目的に気づくことができません。

少し視点を広げて、『千島列島全体』を見てみましょう。

図4 千島列島全体図
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引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/北方領土問題#/media/File:Demis-kurils-russian_names.png

千島列島には、北方4島のほかに多くの島々が存在することがわかります。

北方領土の先にある「得撫(うるっぷとう)島」が問題の本質

ロシアが、北方領土の2島返還論や『面積による分割』といった、4島全面返還をかたくなに拒む理由とは何でしょうか?

理由として挙げられるのが、北方領土の軍事的価値です。

ロシアにとって「オホーツク海」は、SSBN(弾道ミサイル原子力潜水艦)の貴重な聖域になります。

そのため「聖域化」の為には、「北方領土」は絶対返還できないというのが、ロシアの論理です。

そこで北方領土を盾に、ロシアにとって絶対に「近接阻止」をしたい島を隠す意図があります。

ロシアが本当に、「聖域化」のために守りたい島は、

  • 「得撫(うるっぷ)島」
  • 「新知(しるしむ)島」

この2つの島です。

「得撫(うるっぷ)島」は、「択捉島」の隣にある島です。この島こそ、ロシアが本当に守りたい島なのです。

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ロシアのチョークポイント「北得撫水道」!

ロシアにとって、本当の弱点となる「チョークポイント」は、「北得撫水道」です。

図5 北得撫水道の位置
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引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/北方領土問題#/media/File:Demis-kurils-russian_names.png

この海峡は、水深2000m以上にもなる場所がある部分があり、ロシア潜水艦にとって最も通峡しやすい場所となります。

図6 ロシア原潜SSBN(ボレイ級)
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引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ボレイ型原子力潜水艦#/media/File:K-535_Yuri_Dolgorukiy_at_sea_trials.jpg

ロシアにとって、オホーツク海をSSBNの「聖域」として使うには一番都合の良い海峡です。

ロシアにとって一番防備したい「チョークポイント」

ロシアにとって、オホーツク海を「聖域」とする場合、一番防備をしたい場所が「北得撫水道」となります。

「北得撫水道」から、日米潜水艦が侵入してSSBNが撃沈されることを、ロシアは最も恐れています。

その為、海峡防備として、ロシアは「深深度機雷」の開発・配備により防備しようとしてきました。

図7 ロシア軍「深深度機雷」(PMR-2機雷と思われるもの)
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引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/67/%D0%94%D0%BE%D0%BD%D0%BD%D0%B0%D1%8F_%D0%BC%D0%BE%D1%80%D1%81%D0%BA%D0%B0%D1%8F_%D0%BC%D0%B8%D0%BD%D0%B0_%D0%B2_%D0%A5%D0%B0%D0%B1%D0%B0%D1%80%D0%BE%D0%B2%D1%81%D0%BA%D0%B5.JPG/640px-%D0%94%D0%BE%D0%BD%D0%BD%D0%B0%D1%8F_%D0%BC%D0%BE%D1%80%D1%81%D0%BA%D0%B0%D1%8F_%D0%BC%D0%B8%D0%BD%D0%B0_%D0%B2_%D0%A5%D0%B0%D0%B1%D0%B0%D1%80%D0%BE%D0%B2%D1%81%D0%BA%D0%B5.JPG?uselang=ru

掃海艦(MSO)は、「北得撫水道」の機雷掃海を目的としていた。

海上自衛隊で、深深度機雷の掃海を任務としていた「やえやま型掃海艦」がいました。

この掃海艦は「有事」の際、「北得撫島水道」の機雷掃海を任務としていました。

ロシアの脅威が、冷戦期より減少した今では、西方での掃海が主任務となってきました。

冷戦期は、長射程対艦ミサイルが北方領土に配備されていないため、このような戦略が行えました。

しかし、現代においてロシアは、再びオホーツク海の聖域化を狙った動きを始めています。

再度、対ロシア戦略の見直しを!

現代の日本は、西方からの脅威(対北朝鮮・対中国)に対する対処が中心になっています。

しかし、ロシアの潜在的脅威は依然として存在しています。

限られたリソースの中で、どこに重点を置くのか戦略的思考が求められます。

「対北朝鮮対処後」というときに、「対ロシア」への備えが後手に回る可能性もあります。

『プーチン露大統領政権以後のロシア』は、不確定要因が大きいところがあります。

今後、日本が対応すべき問題の一つとなるでしょう。

今のうちに、「対ロシア」戦略の練り直しが必要です!

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